Hultafors ハルタホース アウトドア アックス ヤンキー70プラス AV01041000 レビュー
長年、アウトドアナイフや斧には様々なメーカーのものを愛用してきました。その中でも、スウェーデンを代表する刃物メーカー、Hultafors(ハルタホース)の製品には独特の魅力があり、特に斧に関しては信頼を寄せています。今回、長らく気になっていたHultafors ヤンキー70プラス AV01041000を入手しましたので、じっくりと使い込んでみた感想をレビューさせていただきます。
第一印象と外観
まず手にした瞬間に感じるのは、そのずっしりとした重量感と、手に吸い付くようなグリップ感です。ヤンキー70プラスは、その名の通り「70」という数字が名称に入っていることから、ある程度のヘッド重量が予想されますが、実際に手に取ると、ただ重いというのではなく、バランスの良さを感じさせます。アックスヘッドは、ハルタホースらしい、厚みのある頑丈な作りで、鈍く光る鋼材が所有欲をくすぐります。ハンドルの木材は、厳選されたヒッコリー材が使用されており、木目も美しく、耐久性にも優れていることが一目でわかります。天然素材ならではの温かみと、手にした時の確かな剛性感は、工業製品にはない魅力です。
使用感:焚き火の準備に最適
このアックスの主な用途として想定していたのは、キャンプでの焚き火の薪割りや、フェザースティック作りです。実際に、太めの枝や、キャンプ場で手に入れた乾燥した木材に斧を入れてみました。
薪割り性能
ヤンキー70プラスのヘッド重量と、その形状が、驚くほど効率的に木材を割っていきます。刃の入りが非常に良く、硬い広葉樹でも、少ない力で深い食い込みを見せます。特に、木材の節にあたるような難しい箇所でも、ヘッドの重さと刃の角度が功を奏し、スパッと割れる感覚は非常に爽快です。これまで使用してきた他のアックスと比較しても、薪割りにおけるパワーと効率は群を抜いていると感じました。「硬い木材を効率よく、安全に割る」という点においては、このアックスはまさに本領発揮です。
フェザースティック作り
アックスでフェザースティックを作るのは、ナイフとはまた違った感覚が求められます。ヤンキー70プラスは、ヘッド重量があるため、最初は少し扱いにくいかと思いましたが、絶妙なバランスのおかげで、意外にも繊細な作業も可能です。刃の背の部分(バックカット)を使い、木材の表面を薄く削り取るようにしていくと、驚くほど細かく、美しいフェザーが作れます。刃の研ぎ具合も非常に良く、鋭利な切れ味で、木材の繊維をスムーズに剥がしていきます。火花を散らすような、ワイルドな火起こしをしたいキャンパーには、まさにうってつけの道具と言えるでしょう。
耐久性とメンテナンス
ハルタホースのアックスは、その堅牢さで定評がありますが、ヤンキー70プラスも例外ではありません。高品質な鋼材と、確実な接合部は、長年の使用にも耐えうるであろう信頼性を感じさせます。使用後には、刃を綺麗に拭き取り、必要に応じて研ぎ直しを行うことで、その鋭利な切れ味を長く維持できるでしょう。ハンドルのヒッコリー材も、適切にオイルを塗布するなどケアを怠らなければ、経年変化も楽しめるはずです。
まとめ
Hultafors ヤンキー70プラス AV01041000は、パワフルな薪割り性能と、意外なほどの繊細さを併せ持つ、非常に完成度の高いアウトドアアックスです。キャンプでの焚き火をより豊かにしたい、一生モノのアックスを手にしたいと考えるキャンパーにとって、間違いなくおすすめできる逸品です。その堅牢な作りと、手に馴染む使用感は、使えば使うほど愛着が湧き、アウトドアライフの頼れる相棒となることでしょう。価格は決して安くはありませんが、その性能と品質を考えれば、十分すぎるほどの価値があると言えます。
上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください


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