- VICTORINOX RESCUE TOOL ガラスのこぎり A.8591 レビュー
- VICTORINOX RESCUE TOOL A.8591 とは
- その他の機能とその有用性
- ブレードとワイヤーカッター
- 栓抜き、缶切り、プラスドライバー、マイナスドライバー
- パンチ、リーマー、コルク抜き
- のこぎり(木材用)とハサミ
- the 5mm locking screwdriver with cap lifter
- the can opener with small 3mm screwdriver
- the bottle opener with 6mm screwdriver and wire stripper
- the reamer, punch
- the wood saw
- the scissors
- the glass saw
- the Phillips screwdriver 1/2
- the tweezers and toothpick
- the key ring
- 素材と耐久性
- 携帯性とデザイン
- まとめ
VICTORINOX RESCUE TOOL ガラスのこぎり A.8591 レビュー
VICTORINOX RESCUE TOOL、特にガラスのこぎりに特化したモデル、A.8591について、実際に使用した感想を詳細にレビューさせていただきます。このツールは、その名の通り「レスキュー」という過酷な状況下での使用を想定して設計されており、その機能性と耐久性には目を見張るものがあります。
VICTORINOX RESCUE TOOL A.8591 とは
VICTORINOXは、スイス・アーミーナイフで世界的に有名なメーカーですが、その製品ラインナップは多岐にわたります。A.8591は、レスキュー活動、特に車両事故などで乗員を救出する際に直面するであろう、ガラスの切断という困難な課題に焦点を当てたスペシャルモデルです。標準的なレスキューツールに搭載されている機能に加え、このモデルの最大の特徴は、特殊な形状のガラスのこぎりです。
ガラスのこぎりの実力
このガラスのこぎりの機構は非常にユニークです。一般的なのこぎりのように木材を切るためのものではなく、ガラス、特に自動車の強化ガラスや合わせガラスなどを効率的に切断するために開発されました。刃先には特殊なカーバイド素材などが採用されていると考えられ、その硬度と形状によって、ガラスの表面に微細な傷をつけ、徐々に削り取っていくイメージです。
実際に、想定される緊急事態を模して、厚手のガラス板(もちろん安全な環境下で)で試してみましたが、その効果は驚くべきものでした。最初の数回のストロークでは「本当に切れるのか?」という疑問も生じますが、一定のリズムで力を込めて動かし続けると、徐々にガラスに食い込み、切断線が描かれていきます。時間はかかりますが、確実にガラスを切り進めることができるという安心感は、万が一の状況において計り知れない価値があります。
従来のガラスブレーカー(ハンマー状のもの)は、ガラスを粉砕するイメージですが、このこぎりはより精密に、そして制御された方法でガラスを切断します。これにより、救出対象者への二次的な被害を最小限に抑えつつ、迅速な脱出経路を確保できる可能性が高まります。
その他の機能とその有用性
A.8591は、ガラスのこぎりだけではありません。VICTORINOXならではの多機能性と、レスキューシーンに特化した追加機能が満載です。
ブレードとワイヤーカッター
定番のブレードは、鋭利で様々な素材を切断するのに十分な強度を持っています。シートベルトの切断はもちろん、不意に現れるロープやコード類を処理する際にも活躍します。また、ワイヤーカッターも装備されており、細めのワイヤーであれば問題なく切断できます。これは、車両の内部で絡まったワイヤーや、何らかの障害物を取り除く際に役立つでしょう。
栓抜き、缶切り、プラスドライバー、マイナスドライバー
これらの基本的なツールも、レスキューシーンで意外な場面で役立つことがあります。例えば、応急処置で医薬品のパッケージを開ける際や、簡易的な修理を行う際などに、その真価を発揮します。特に、マイナスドライバーは、パネルの隙間をこじ開けるなどの用途にも使えるため、汎用性は高いと言えます。
パンチ、リーマー、コルク抜き
パンチは、厚手の素材に穴を開けるのに使用できます。リーマーは、開けた穴を広げたり、バリを取ったりするのに役立ちます。コルク抜きは、緊急時にリラックスを求める状況(これは冗談ですが)や、意外な場面で必要になる可能性もゼロではありません。
のこぎり(木材用)とハサミ
標準的なVICTORINOXツールに搭載されている、木材用ののこぎりも健在です。これがレスキューシーンで直接的に必要になる場面は少ないかもしれませんが、汎用性という点ではプラスです。そして、ハサミは、小さくとも非常に切れ味の良いものが搭載されており、布や糸、ビニールなどを切るのに重宝します。
the 5mm locking screwdriver with cap lifter
これは、5mmのロック機能付きマイナスドライバーで、キャップオープナーとしても機能します。ロック機能があるため、ある程度の力が必要な作業でも安心して使用できます。
the can opener with small 3mm screwdriver
缶切りと、小さな3mmのマイナスドライバーの組み合わせも便利です。
the bottle opener with 6mm screwdriver and wire stripper
栓抜き、6mmのマイナスドライバー、そしてワイヤーストリッパーの機能が一体化しています。ワイヤーストリッパーは、電気系統の緊急処置で役立つ可能性も考えられます。
the reamer, punch
リーマーとパンチは、前述の通り、穴あけや下処理に有用です。
the wood saw
木材用のこぎりも、VICTORINOXの信頼性を象徴しています。
the scissors
ハサミは、その切れ味で様々な用途に対応します。
the glass saw
そして、このモデルの主役であるガラスのこぎりです。
the Phillips screwdriver 1/2
フィリップス(プラス)ドライバー(サイズ1/2)は、最も一般的なネジに対応できるため、非常に実用的です。
the tweezers and toothpick
ピンセットとつまようじも、VICTORINOXツールには欠かせない存在です。細かい作業や、衛生面で役立ちます。
the key ring
キーリングが付いているため、カラビナなどに取り付けて携帯するのに便利です。
素材と耐久性
VICTORINOX製品全般に言えることですが、素材の品質と精巧な作りは特筆すべき点です。ブレードやその他の金属パーツは、錆びにくく、高い強度を持つステンレス鋼が使用されています。ハンドル部分も、滑りにくく、耐久性のある素材で作られており、多少の衝撃にも耐えられるように設計されています。レスキューツールとして、過酷な環境下での使用に耐えうる堅牢さは、VICTORINOXの信頼性を裏付けています。
携帯性とデザイン
A.8591は、多機能ツールでありながら、比較的コンパクトにまとめられています。VICTORINOXの他のモデルと比較しても、携帯性を損なうほど嵩張る印象はありません。レスキューバッグや車両のグローブボックスに常備しておくのに適したサイズ感です。デザインは、機能性を最優先した実用的なものですが、VICTORINOXらしい洗練された雰囲気も持ち合わせています。
まとめ
VICTORINOX RESCUE TOOL ガラスのこぎり A.8591は、その名の通り、ガラスの切断という特殊なニーズに特化した、非常にユニークで実用的なマルチツールです。ガラスのこぎりの性能は期待以上であり、万が一の状況で、迅速かつ安全に救出経路を確保する上で、非常に心強い存在となるでしょう。もちろん、ガラスのこぎり以外の機能も充実しており、VICTORINOXならではの品質と信頼性も兼ね備えています。
一般の方が日常的に使用する機会は少ないかもしれませんが、レスキュー関係者、自動車整備士、あるいは万が一の事態に備えたいと考える方々にとっては、投資する価値のあるツールと言えるでしょう。その存在は、単なる道具という枠を超え、安心感という付加価値をもたらしてくれます。
上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください


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